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 ブレーキ パッド

ブレーキパッド


 ディスクブレーキを構成する部品の一つである。ブレーキローターをキャリパーにセットされたブレーキパッドで押さえることにより、摩擦による制動が可能となる。
パッドは10〜20程度の複数の材料を成型した複合材料である。 成型方法により、レジンモールド材(樹脂による成型)、焼結材(紛体冶金)の2種類に大別される。
日本では、かつて耐熱性を重視するためにアスベストを利用していた時期があったが、発がん性の問題から1990年代以降は利用が止められている。

☆点検
消耗品のため、定期的に点検し摩耗度合いを確認する必要がある。オートバイの場合にはブレーキパッドの部分が見えることから点検は簡単であるが、自動車の場合にはタイヤを外さなければタイヤ内側の磨耗確認は出来ない。

☆注意点
使用限界に近づくとブレーキパッドに埋め込んである金属針がブレーキローターを引っ掻くように作られており、ブレーキの度に金属音を発し運転者に注意を促すようになる。しかし、この金属音はそのまま1,000km以上走行すると出なくなるので、放置しておいても自然に直ったように勘違いしてはならない。使用限界を超えた場合、パッド部が脱落もしくは押さえ板の金属地肌がブレーキローターに接触し、破損を招き大きな修理費を強いられることとなる。早めの交換が得策である。

高級車の一部には、ブレーキパッドに電線を埋め込み、使用限界に近づくと電線が磨耗し切断に至るようにしてあり、この断線を検出してパッド磨耗警報を表示するものもある。

また、油脂分を吸収する性質を持つので、多少掛かる程度であれば問題は無いが、潤滑油が大量に染みこんだ場合には使用不能となる。

フェード現象などで過熱したブレーキパッドはその表面材質が変質するので、表面を研磨するか交換する必要がある。

 この用語集はフリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』から転用しています。
 

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